ヒカリの学習ノート

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音声SNSはビジネスで使えるのか? Clubhouse(クラブハウス)のこれから

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ヒカリの学習ノートを読んでくれてありがとう。

今日は、今注目を集めている音声SNSアプリClubhouse(クラブハウス)について、ビジネスでの有用性を主眼に置いて見て行きたいと思う。アプリの使い方や特徴については既に他の人が記事にしているみたいだから、気になった人は各自で調べてみて欲しい。

 

 

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先行者利益を狙う著名人の動き

 

田村淳やホリエモンなどの著名人はもちろん、ビジネス・ノマド系ユーチューバーとして活躍しているイケダハヤトのようなインフルエンサーは既に参入している。

言うまでもないことだが、彼らは皆、このClubhouseにビジネスチャンスを見出しており、早い段階から先行者利益を狙っているんだ。

 

昨年まではフリーランス界隈でも5Gの到来を理由に「これからの時代は動画だ!」と言われていて、動画編集スキルが稼ぐ手段の一つとして注目されていた。にもかかわらず、今年に入って急激に音声メディアが人気になった背景には何があるのだろうか。これについては諸説あるが、一つ言えることは在宅ワークの影響が大きいだろう。自宅での作業中、目と手は塞がっているけど、耳は空いている。動画ならスマホ片手にじっと画面を見ていなければいけないけど、音声だけなら聞き流しで作業ができる。昔の学生がラジオを聴きながら勉強していたような感じだろうか。手軽さが求められる現代の需要にマッチしたサービスがこの音声配信アプリだったというわけだ。

 

現時点(2021年2月)では課金システムは用意されていないから、Clubhouseで直接稼ぐことは出来ないんだけど、将来的には有料サービスが搭載される予定だ。今のうちからリスナーを集めておけば収益確保もスムーズだろう。課金システムが導入されるまでの間は自分のサロンや商材なんかのサービスに誘導する手段としても使える。ビジネス系のインフルエンサーの場合はそれが狙いで使っている人が多いだろう。

 

行動心理学のお手本のようなトレンド

 

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Clubhouseは2020年3月に米国のベンチャー企業がローンチしたサービスだ。それから僅か1年足らずの2021年2月上旬時点での日本国内のユーザー数はなんと50万人を突破している。驚くべきことは、日本でサービスを開始してから僅か1週間で20代の34%が認知するに至っていることだ。

そんな爆発的な人気を集めているClubhouseだけど、流行りに乗じるには乗り越えるべきハードルがいくつかある。

先ずは年齢制限、使用できるのは18歳以上だ。そして端末、現時点ではまだAndroid版はリリースされていない。今すぐに使いたいのであればiPhoneを買うしかないだろう。極めつけは完全招待制であることだ。一時期メルカリでは高値で売買されていたね。招待制と言えばかつてのmixiを思い出すけど、当時の若者はそこまで必死にmixiの招待を受けようとしていただろうか。

Clubhouseが使えない疎外感を味わっているのは何も20代だけではないようだ。アプリの認知度が1割弱程度の40代であっても焦りを感じていると言われている。世代にばらつきはあるが、少なくとも人生の半分以上をネット時代に生きて来た者であれば乗り遅れたくないという焦りを覚えるのは自然なことだろう。

 

ここまで話して来た新サービスの爆発的人気と人々に与える疎外感と焦りは、マーケティングで使われる行動心理学と照らし合わせてみることができる。ひとつひとつ確認していこう。

 

先ずはバンドワゴン効果。みんなが「Clubhouseを使っているのだから自分も使わなければいけない」という心境だ。すべて他人の行動が影響している。高値で取引されているインビテーションは、希少性に価値を見出すスノッブ効果だ。つまり「他人と差別化を図りたい」「他人の持っていないものが欲しい」という欲求を刺激する。そして、ビジネス系インフルエンサーが「動画から音声メディアの時代になる」と主張する権威性の法則。これについては筆者を含めネットビジネスに関心を寄せる者なら信じざるを得ない、有無を言わせぬ説得力を示している。

この他にはFOMO(fear of missing out)、これは「疎外感や流行を見過ごすことへの恐怖心」を駆り立てる。最後はカリギュラ効果、これについては年齢制限やiPhoneユーザーしか使えないという制限が当てはまるだろう。「自分は使えないんだ」と思うと益々「使いたい!」「欲しい!」と感じる心境は、みんなにも覚えがある筈だよ。

 

どうだろうか。ざっと思い付く限りを並べてみただけでも結構当てはまるよね。正直、運営元のAlpha Exploration Coが狙ってやったというよりは結果的にこうなった感が強いんだけど、これらの心理作用が効果を発揮しているのは事実だ。

 

政界にもインタラクティブメディア(対話・双方向型の媒体)を活用する時代が来るのか?

 

発信者である政治家と受け手である国民が相互に、リアルタイムで質疑応答するようになると言われているんだけど、これについてはどうなんだろうね。芸能人の会話に一般人が割って入ったり、各界の著名人や学者と討論することは実現するかもしれない。だけどClubhouseが政治の世界で使われるのかと言われると大いに疑問だ。

ニュースサイトの記事では「総理大臣や大統領の対談に国民が参加して直接質問できるようになる」みたいなことが言われているんだけど、事前に通達されていない、記者でも何でもない素人からの質問内容に準備無しに総理や大統領が即座に応えられるのだろうか?どこかの元総理で、東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会会長のように口を滑らせて一瞬で政治生命が脅かされる可能性だってあるだろう。もちろん、放送内容から質問を予測して官僚が回答を準備しておくことも可能だろうが、録音されないとはいえ全世界にリアルタイムで配信される放送でやるべきことなのだろうか?あまりにもリスキーだろう。

双方向性にこだわらないのであれば、水戸市の高橋靖市長のように、あらかじめ決められた内容を発信する手段として使うことは可能だ。現時点ではiPhoneユーザーでClubhouseに招待された市民限定になってしまうが、後々アプリが普及したときにインターネットラジオ感覚で利用出来るようになる。災害時に情報を得る手段として効果を発揮しそうだ。

ビジネスの観点から考えられるのは、マスコミがClubhouseを活用することだけど、これは政治、芸能記者を問わず難しいだろう。何故ならメモも録音も原則禁止されているからだ。あとから記事として発表することも規約上許されない。事前に許可を取り、書面を交わしてインタビューする方法もあるが、それなら従来の記者会見がネット会見に変わったというだけの話だ。今のご時世は便利かもしれないけど、その程度でしか使い道がないということだ。

 

会社の会議で活用する

 

Clubhouseは複数人の会話にも優れている。高音質でラグもない。まるで同じ部屋に集まっているかのような臨場感が味わえる。音声だけで完結する会議であればZOOMを使う必要もないし、何よりも手軽だ。小規模な会議であれば十分使用価値がある。

だけどここで注意したいのは、運営者側も聴くことができることだ。あくまでも監視の目的ではあるんだけど、企業の機密事項をClubhouseで話し合うことはおすすめできない。特に競合のIT系企業は気を付けた方が良いだろう。重役の秘密会議がひっそり行えるような話も聞いたけど、以上の理由から不可能だ。

 

その他の用途としては、朝礼での活用だろうか。楽天は元々ネット配信で朝礼を行っていた記憶があるので、質疑応答が出来るClubhouseは大企業で経営者と社員との距離を縮めるには良いツールだろう。もちろん、機密事項は漏らせないが...。

他にも、会長職に退いたAmazonのジェフ・ベゾスが顧客と直接コミュニケーションを取る手段として使うことも考えられる。顧客第一主義の経営者にとっては利用しない手はないだろう。

 

早速Clubhouse(クラブハウス)をはじめたい!

 

先に説明した通りClubhouseは現時点(2020年2月)では完全招待制だ。

 

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インビテーションを購入する以外の方法で参加したいのであれば、アプリをインストールして、電話番号と基本情報を登録しよう。これで「Waitリスト」に入ることができる。あとは友人or知人から「承認」されるのを待つだけだ。あなたの電話番号を登録している人がClubhouseをはじめた際に招待してくれるかもしれない。

LINEを始めたときに、何年間も連絡を取っていないような知り合いが「友だち」に追加されていた経験はないだろうか。意外と自分の番号を登録している知り合いはいるものだ。その中の誰が自分を招待してくれるかは分からないけど、何もしないでいるよりも、先ずはアプリを入れて誰かに拾い上げてもらうのを待ってみた方が良いだろう。

 

私のノートでは経済学に留まらず「お金」に関わる話を幅広く取り上げて行くつもりなので、今回もビジネスや副業に繋がる話題としてClubhouseについて私見を述べてみた。今後もお金とビジネスに関連する情報をシェアしていければと思っているので、引き続きチェックしてもらえるとうれしい。

 

それでは、また次回の記事で会おう。