ヒカリの学習ノート

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「お金」が好きなら先ずは知ることからはじめよう!経済からお金の雑学、テクノロジーの動向まで、このブログを読めば一気に学ぶことができるよ。

フリーランスのための消費税入門(インボイス制度を知る!)第1章

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私の名前は青山曜(あおやまひかり)、しがない学生ライターだ。ここでは世の中に広めたい、多くの人に知って欲しいと思った情報を共有して行く。主に経済関連の話題が中心になると思うが、先に述べた通り私もまだ勉強中の身だ。ここで紹介する知識はあくまでも個人が学んだ情報をまとめたものに過ぎない。そのことをよく理解した上で活用して欲しい。

今日は昨今話題となっている「インボイス制度」について、なるべく分かり易く簡潔に説明して行こうと思う。あちこちで税理士やフリーランサーも説明している知識なので、既に理解しているという人もいるだろう。その方たちは当然「消費税の仕組み」も把握しているのだろうから、敢えてこのノートを読む必要はないんだ。逆にインボイス制度がイマイチよく分からないという人は「消費税の仕組み」を理解していないんだと思う。

全部で4回に分けて解説して行くので、もう一度最初から、腰を据えて学びなおしたいという勉強熱心な人には是非読み進めて欲しい。

そうそう、私はこの記事を「ノート」と呼んだね。冒頭でも述べた通り、私も読者の多くと同様に専門家ではないんだ。ここでは私、青山曜が勉強した記録として知識をまとめていくので「ヒカリの学習ノートシリーズ」として継続して行こうと思っている。知識の入り口として役立ててもらいたい。

なお、専門性の高い内容を実務で活用する際には、その都度専門家に相談した上で実戦して欲しい。ここでまとめる内容は、あくまでも今後勉強して行く上での基礎に過ぎないからね。

では、以下で「消費税」について説明して行く。

2019年10月1日から10%に増税したから、個人事業主でなくてもタイムリーな話題かも知れない。そんな消費税の仕組みについて説明する前に、ひとつ質問したいことがある。みんなは「税金」の種類を把握しているかな? 消費税は、どの種類に分類される税金か分かるかい?

先ず、税金の種類には大きく分けて以下のものがあることを理解しておこう。

固定資産税、自動車税etc…

→家やマンションなどの「物」を持っているとかかる税金のことだね。

法人税(会社の儲けに対して課される)、所得税(会社員の給料など個人の儲けに対して課される税金だが、フリーランスも対象となる)、事業税(法人・個人を問わず各都道府県から課される税金)etc…

→つまりいろんな「儲け」にかかる税金だ。

自動車取得税、不動産取得税、消費税etc…

→「消費(購入)」したときや「サービス」を受けたときにかかる税金だよね。

今回扱うのが最後に紹介した消費税なんだけど、見ての通り「消費(購入)」した場合や「サービス」を受けたときにもかかるから、生活に最も密着した税金の一つであるとも言える。だけど、その仕組みを知らない人っていうのが意外と多いんだよね。

インボイス制度を理解するためには、先ずは税金の中での消費税の役割、仕組みを知る必要があるんだ。

さて、私たちが日々負担している消費税だが、1989年4月(平成元年)に竹下内閣(竹下登首相)で初めて導入された際にはまだ3%だったんだ。当時は子供たちも「お小遣いで買えるお菓子が減るじゃないか!」と騒いでいたらしいけど、まぁ、それはともかくとして、その後も反発があったためか、消費税を廃止して代わりに税率7%の「国民福祉税」を導入しようという案が細川内閣(細川護煕首相)で1994年2月に構想されたんだけど、結局は撤回されてしまった。1997年4月には、橋本内閣(橋本龍太郎首相)で5%にまで引き上げられた。そして2014年4月に安倍政権(安倍晋三首相)で8%に引き上げられ、5年後の2019年10月には10%まで増税されたわけだ。

注目して欲しいのは、2回に分けて増税しているところだ。2009年9月、民主党の鳩山政権(鳩山由紀夫首相)は「4年間は消費税を上げない」と公約して政権交代を果たしたが、翌年の菅政権(菅直人首相)の下で一転した。6月には参院選直前になって10%への引き上げを宣言したんだ。結果、選挙で惨敗したにも関わらず、2012年6月、野田政権(野田佳彦首相)が段階的に消費税を引き上げる(2014年:8%、2015年:10%)法案を提出し、8月10日には参院本会議で可決成立してしまったんだ。結局は自民党が政権に返り咲き、2014年に安倍政権下で8%にまで引き上げられたわけだけど、民主党は2015年の時点で10%まで増税するつもりでいたことを忘れないで欲しい。安倍政権は2014年の8%で踏み止まって以来、実に5年間もの間10%への増税を阻止していたのだと思うと、財務省との苛烈な攻防も想像できるね。一応、消費税増税の歴史を振り返るつもりで説明したが、やや政治色の濃い話題になってきたので、この辺にしておこうか。

消費増税をデフレ時に行うことが誤った政策であること、財務省はそのことを理解しているのか、そもそも税金は何のためにあるのか、国の借金1千兆円というのは本当か?などの経済学的な話は今後別な機会にするかもしれないけど、今回はあくまでも消費税とインボイス制度の関係を取り上げているだけだから、その辺の話題に触れることはないよ。

次回からはいよいよ、消費税の中身について説明するよ。今日の分を合わせて4回に分けて解説して行くので、隙間時間で復習できるはずだ。引き続き「ノート」をチェックして欲しい。

ではまた次回。